燃料電池開発ストーリー

燃料電池開発ストーリー

発電量5kWの、かつてない燃料電池 発電量5kWの、かつてない燃料電池

CO2の排出量を大幅に削減できる水素エネルギーが注目されている今、さまざまな商品で燃料電池の実用化が検討されている。燃料電池とは、水素や酸素の化学反応を利用して発電する化学電池のことだ。
「燃料電池にはいくつか種類がありますが、ミウラはSOFCの実用化に取り組んでいます。セラミックを電解質にし、高温で稼働するのが特長です。都市ガスを燃料に水素を取りだし、電気とお湯を作ります」
設計を担当する脇田の言葉だ。さらに、ミウラの燃料電池の独自性はその発電量にも表れている。
「よく知られている家庭用の燃料電池の発電量は0.7kWです。ミウラが開発しているのは、その6倍の5kWになります」
250kWを超える大規模なものはあるが、ミウラが着目したのは、まだ開発されていない発電量(5kW)の開発。ターゲットは、一般家庭ではなく、コンビニや病院、福祉施設、飲食店、集合住宅などだ。しかし、ミウラにとっても、世の中にとっても、前人未到の領域だからこそ、数多くの難題が開発チームを待っていた。

エネルギー効率約90%! 電気も熱もお得も生みだす
従来の発電システムでは発電の際に利用した燃料で作られるエネルギーのうち、40%程度しか利用できません。発電所から離れた場所へ電気を送る際の送電ロスもあります。ミウラの燃料電池は、使う場所で電気を作れるだけでなく、発電時に廃棄、放熱される熱を回収して有効利用できるシステムを搭載。そのため発電時に使用した燃料から約90%ものエネルギーを利用できるのです。

見据えるのは、ミウラならではの燃料電池 見据えるのは、ミウラならではの燃料電池

▲生みの苦しみもやりがいと語る脇田

ミウラが2017年の実用化をめざしているのは、国内最高クラスの発電効率と温水を供給する次世代型電源だ。しかし、なぜミウラが燃料電池なのか。不思議に思う人は少なくないはずだ。
「SOFCは、約700〜800℃での高温作動を前提にしています。熱に関するノウハウは、ボイラに携わってきたミウラの強みです」
発電時には熱が発生する。そうした排熱をムダなく回収し、温水等に有効活用する。そこにミウラならではのノウハウが活かせるのだと言う。
「もちろん課題もあります。たとえば、私は耐久性向上のための要素試験を担当しております。高温作動という過酷な環境下で、発電効率と排熱回収を両立するのは容易ではありません。とはいえ、開発中の商品なので内容を詳しくは語れませんが、チーム全体が新しいことへ挑戦する意欲に燃えていますね」
ボイラで培った熱の活用という強みと、新分野であっても積極的に取り組んでいく姿勢。その両輪でミウラは、燃料電池の開発に挑んでいる。

燃料電池は、産官学連携プロジェクト!
ミウラの燃料電池は、社外のさまざまな組織とのシームレスな連携による研究開発体制を整えています。本体そのものは協業パートナーとの共同開発、また次世代型燃料電池に集中的に取り組む九州大学様にも基礎研究から実用化までをご協力いただいています。さらに、開発実証試験においては、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構様の助成を受けています。すべての組織が世の中をより豊かにすることを願い、ミウラの燃料電池開発に携わっているのです。

想いが強くなるほど、商品は強くなる 想いが強くなるほど、商品は強くなる

ミウラの燃料電池は、協業パートナーだけでなく、多くの企業、組織と共に歩みを進めている。
「大きな方針はチームで決めていますが、取り組み方は任せてもらっています。そのため必要だと感じたら、私一人でも協力先であり、母校でもある九州大学に趣き、施設をお借りして基礎試験に取り組んでいます」
入社2年目の脇田は本社勤務ではあるが、日常的に九州大学へ出張し研究に励んでいる。
「設計とは言え、この仕事は形が目に見えて変わるような構造的なものを扱っているわけではありません。より電気を多く作れる材料の組み合わせを模索しているんです。でも、失敗することも多いんですけどね」
性能を高めるのは、人の想いの強さが必須条件であり、この仕事のやりがいは、自分の考えが商品作りに反映されることだと言う。失敗を繰り返しながらも、「次こそは成功してみせる」という若手社員の強い意志が、少しずつだが着実に、ミウラの燃料電池を実用化へ導いているのだ。

究極のクリーンエネルギー。その歴史の幕開けに熱く燃える男がいる!
私が就活中に一番参考になったのは、会社で働いている人の話を聞くことでした。ミウラに入社したきっかけも、大学のOBと話し、その人たちと一緒に働きたいと思ったからです。それに、社員と話したら、ミウラが良い会社であることがわかると思います。
ミウラってこんな会社! 熱い人が多い!

燃料電池の開発チームで飲みに行く機会は多いですね。開発中の商品ということもあり、「俺たちで完成させようぜ」といった話はよくしています。また、他の開発チームとも一緒にノミニケーションすることもあるのですが、仕事に熱中できる、熱い人がミウラには多いです(笑)。

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